10年間『パニック障害』と戦ってみて分かった、この病気とうまく付き合っていく方法。

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今日ふと上に書いた一年前のFacebookのポストを見て、思い出したのでこんな事も書いてみようかなと思う。

 

定型的なパニック障害は、突然生じる「パニック発作」によって始まる。本能的な危険を察知する扁桃体が活動しすぎて、必要もないのに戦闘体制に入り、呼吸や心拍数を増やしてしまう[2]。続いてその発作が再発するのではないかと恐れる「予期不安」と、それに伴う症状の慢性化が生じる。さらに長期化するにつれて、症状が生じた時に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限定する「広場恐怖症」が生じてくる。

wikipediaから引用

親しい人にしか話していないが、実は僕はパニック障害という病気と10年以上戦っている。

正確に言うと26歳の時に発症して、30歳の頃に一度落ち着き、勝手に断薬。そして普通に生活を送っていたらふとしたきっかけでまた発作に襲われた。それが33歳のとき。

もう自分の中では、パニック障害という病気は消えた!克服したと思っていたから非常に辛かった。

予期不安からパニック発作が発生する条件は人それぞれ

 

先にも書いたが、26歳の時に初めての発作に襲われた。

僕の場合のトリガー(予期不安を引き起こすパニック発作の入り口)は、首のコリから来る頭痛だった。

その日も酷い低気圧で、頭の後ろがズーンと重い感じを引きずりながら仕事をしていたら、突然部屋の中の空気が薄くなってきた気がした。

そこから、心臓がまるで100メートルを全力疾走した後のようなスピードで、バクバクと脈打ち始めて『あれ?コレって何?心筋梗塞?』なんて考えていたら、呼吸も浅くなって、息も吸えない状態に陥った。
僕は事務所を飛び出して、明治通りですぐにパトカーを捕まえた。本当は救急車を呼びたかったけど、手が震えて携帯で電話もかけられない状態だったから。

気を失いそうになりながら、日本赤十字医療センターまで連れて行ってもらった。
診察後に鎮静剤を打ってもらい、1時間ほどベッドに横になっていたら、症状は収まり、『あれ?さっきのは一体何だったの?』くらいの状態に戻った。
その日の診察結果は「過労」

その後も度々襲ってくる発作に耐えきれず色々な病院で診察を受ける

その日は3時間ほど会社を抜けていたが、戻った時にはもう普通の状態だからみんなで飲みに行ったのを覚えている。
で、翌日。胸焼けのムカムカから息苦しさがまた戻ってきて発作。

流石に怖くなって今度は救急車を呼んだ。しかし病院につく頃には発作も収まっていてなんだか申し訳ない気持ちにもなった。

近所の病院から大きな病院への紹介状を貰って、循環器科、神経内科、とたらい回し。心臓の疾患を調べる機械を一日付けての診断なども行った。

このパニック障害という病気は本当に辛い。突然発作が襲ってくるし、息は出来ない。腕や首が痺れてきて、酷いめまいに襲われる。首の周りの筋肉はガッチガチに硬直し、『このまま死ぬんじゃないか?』とは何度も思った。

幸い早期に様々な方からアドバイスを頂いたお陰で、適切な診察を受け、発作に襲われる事はそう多くは無くなった。1年も経つと、予期不安もほぼ無くなり、発作も年に数回程度、しかも数分で収まるような状態まで回復していった。

たまに来る予期不安とつき合いながら、5年間。

更にその後1年間は薬も飲まなくなり、自分がパニック障害持ちという事もほぼ忘れて生活していた。

しかし、治ったと思った病はまだ僕の中にいた。

去年の夏、6年ぶりに強力な発作が出てしまった。全身が痺れる程の発作だった。

断薬もして普通に仕事をして暮らしていたので、再発にはかなり落ち込んだ。※後で分かったが、急な断薬はこの病気には良くないらしい。

パニック障害に完治という言葉は無いらしい。寛解という表現が正しいらしいが、37歳の僕はまた寛解という状態からも遠ざかってしまったわけだ。

今回この記事を書こうと思ったきっかけは上に書いた通り。
あの感覚を思い出すと手が痺れるほどではないが、僕のAppleWatchは毎分の心拍が119くらいまで上がってしまった。

でもその予期不安は少し車を止めて発作対策のルーティーンを行なって休憩したらすぐに治った。そう、自分の中での対処法がある程度まとまってきたらそんなにひどい発作にはならないって事もここ数年で身に付けたスキル。

  • 7年間の間に起きた発作とその対処方法を共有したい。

発作が起きた時にまずした事は、『目眩 動悸 対策』とGoogleで検索する事だった。

※発作が初めて出た時はパニック障害という病気をそもそも知らなかった。

今でこそある程度認識されてきた感じのあるパニック障害という病気だが、当時はネットにもそこまで情報は無かったと思う。

自分がパニック障害と分かってからは『パニック障害 対策』と検索してみたが、出てくる結果の大半は『大丈夫。パニック障害では死ぬ事はありません。』という『まずは落ち着いて深呼吸を…』という様な内容。

発作で死ぬ事は無くても死にたくなるくらい辛い。何をして良いか分らなくてパニックになる。そして心拍数増加、めまい、過呼吸の悪循環。

そんな時に落ち着いて深呼吸も何も無い。

それよりも、発作を起こした時の実体験から得られた自分なりの対処法を綴っておくので、合う合わないは別として参考にして欲しい。

  • 自分に合った対処法を見つけて欲しい

これは呼吸法でも、常に持っているお守り代わりの薬でも、なんでも。

リラッックスする為の方法をまとめて、発作時のシチュエーションにあった対処法をまとめておきたい。

そして出来れば同じくPDと現在進行形で向き合っている人とこのブログを通じて交流してみたい。

  • パニック障害でも普通に生活は出来る。

自分から『僕はパニック障害です』と周りに言うのは気が引けた。

なんだか恥ずかしい気がしたから。

でも現在は芸能人がカミングアウトしたりしてPDという病気の認知度もある程度高まってきた。

信頼できる人には言ってしまえば良い。全然恥ずかしい事でもないし、楽になれるから。

そうすれば周りの人のサポートも望める。僕は厚かましいくらい周りに頼って辛いときも乗り切ってきた。

自分だけで治そうとするから難しくなる。

正直、ブログでこんなことを書くのはちょっと自分のキャラではないかな?と思ったけど、情報を簡単に共有できるツールがあるんだから、使わないのは損だと思ってパニック障害についても書いていくことにした。

このカテゴリでは初めて発作が起きた時の体験談から、現在に至るまでの経験、現在発作を抱えながらどう社会と向き合っているか。

そんな事をつらつらと書いて行こうと思う。

パニック発作は克服するのではなく、上手くつき合って行けば良いんだと思う。

どこまで行けば寛解という状態なのかは分からないけれど。

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この記事を書いた人

石川直紀プロフィール

石川 直紀

大学時代に歌舞伎町の客引きのアルバイトから始まり、数々の職を転々としつつ大学時代に独立し起業。
現在は千葉県船橋市でパソコンスクールの経営と、PC・スマホの出張トラブルサポート事業、小学生向けのプログラミング教室を展開中。
現在は植物沼にどっぷりハマり、3Dプリンターを使って鉢や受け皿をデザインする毎日。
自作の受け皿はBASEにて販売しています。