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「 せんべろ」この言葉を知ったのは、大昔に読んだ中島らもの本だったと思う。
実際にそんな店が存在しているのかは本八幡に引っ越すまで知らなかった。
意味は「1000円あればベロベロになるまで呑めちゃうよ!」という甘く危険な誘い文句。都内じゃ考えられない値段設定に驚きつつも、今じゃ立派な常連になってしまったせんべろ初体験の店の名前は「づめかん」
本八幡駅北口改札を出て左の路地裏に入ると、いかがわしいお店の並びにその看板がある。
思えば引越し先を決めたのも「駅から近くて美味しそうな居酒屋が沢山ある」のが決定打だったのかもしれない。
本八幡に住み着いて3年。
飲み屋で知り合った友達もたくさん増えた。帰宅時間にお店に飛び込めば誰かしら知り合いが呑んでいる。飲み友達(50代後半公務員)から0時に「馴染みのスナックで呑んでるから、歌いに来いよ~」なんてお誘いも来る(笑)
そんな毎日を過ごしていたら、こんなに魅力的な町は記事にしないと勿体無いという謎の使命感が生まれてきた。
みんなにもっと本八幡の魅力を伝えなければ…
そんな野望を抱きつつ、居酒屋探訪の記念すべき一記事目として、本日は「づめかん」の魅力についてご紹介したいと思う。
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■ほとんどのメニューが100円~300円!都内では考えられない価格設定に驚愕!
見えるだろうか?ほぼ全てのメニューが100円から。
このお店では300円を超えると「高額メニュー」なのである。
ちなみにメニューは不定期で結構代わる。
この日一番高かったのは「牛の網焼き」
ただの安いカルビを網で焼いただけなのだが、300円という値段を考えてから見て欲しい。
この厚み。このボリューム感である。
某激安焼肉店でもこの価格には対抗できないんじゃないかと思う。
味だって悪くない。というか美味い。
この豚しゃぶサラダも300円。豚肉たっぷり、レタスと玉ねぎも入ってこちらもボリューム感満点。300円メニューを2つも頼むなんて、この店では富豪扱いである。
■づめかんのオススメ日替わりメニューは早い者勝ち!
づめかんにはその日限りのオススメ日替わりメニューがある。
こちらも100円~300円。在庫が無くなったらお品書きをスタッフが消していく。
空き番号に何があったのか気になる…
本日は海鮮シューマイ(100円)
うに冷奴(100円)
炙り穴子スライス(200円)
の3点を注文。ここまででお酒を抜かして合計額は1100円。
すでにテーブルはおつまみであふれかえっているが、更に塩ダレもやし(100円)
厚切りハムカツ(200円)
と景気良く注文していく。とにかく安い。そしてお酒に合う。
■ホッピー中は驚愕の50円
この店では瓶ビール(500円)を頼む人はほとんどいない。
だいたいが、生ビール(250円)※金麦なので正確にはビールではない。
or 庶民の味方ホッピーセット(300円)※白黒が選べる。
を注文する。
ちなみにホッピー単体で250円。追加焼酎(通称ナカ)は驚愕の50円である。
普通はナカだけでも150円~200円が相場となっているのに頑張り過ぎだろう…
そして肝心の焼酎にはちゃんとキンミヤを使っている辺りが「分かっている!」
ホッピーに一番合う焼酎は何と言ってもキンミヤなのである。異論は認めない。
ナカ50円という事で、手軽に酔っ払いたい人は、『ナカダブルで!』と頼む。
私もそのクチ。
オススメの飲み方はホッピーの白と黒を半々で割った「ホッピーグレー」
白の飲みやすさ、黒のコクがいい具合にブレンドされた、本八幡界隈ではメジャーな飲み方となっている。
■以前はお椀にキャッシュオンが今ではタブレットで注文
最近の風潮なのか、づめかんでもお会計方式がタブレットでの注文に変わってしまった。
便利といえば便利だが…
私は以前のお椀にキャッシュオンスタイルがこの店の雰囲気にマッチしていると思う。
このお椀に2000円くらい入れると、なんだか豪遊している気分になるのも好きだった。
ただ、金土の混雑とスタッフの人数、そしてこの値段ではお店の方針に文句は言えない。粛々とタブレットで注文をするのみ。
■肝心のお会計は?
この日は二人呑みだったので、ちょっと会計が高額になっているので驚かないで欲しい。
一人2000円。せんべろと言いながら倍の価格になってしまった。当然二人共ベロベロである。そりゃ追加焼酎14杯も注文すればそうなるか。(笑)
最後にこのお店のシメのメニューを紹介。
タルタルソース(50円)を注文。
ライス(50円)を注文。
この上に先程のハムカツを乗せて、タルタルソースを流し込む。
厚切りハムカツタルタルソース丼の出来上がり。
味は超ジャンクだが美味い。私の安い舌にピッタリである。
ふう。ごちそうさまでした。
お会計を済ませると、店員さんが一人ひとりお見送りしてくれる。
普段はこんなに飲まずにづめかんで1000円、そして他の店に向かうというのがいつもの流れなのだが、この日は流石に呑み食いしすぎた。反省。
でもまた仕事帰りにフラッと吸い込まれてしまう魅力がこの店にはある。
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